ピッチ補正依頼
今や必須となったピッチ補正作業
音源として形に残るからこそ
昨今の世に流通している音源は、殆ど全てといってよい程ピッチ補正処理がされています。それにはいくつか理由があると思います。コンピュータ、ソフトウェアの進化により、容易に処理が可能になったこと。また、商品として見劣りのないように、聴き苦しくないようにするため。そして、繰り返し聴くことを前提した音源として、形に残るためなど。演奏技術力の高さを売りにしているなど特段の理由がない限りは、上記のような理由で現在は修正することが一般的になっています。
ボーカルは楽曲全体で一番重要なパートで主役なので、ピッチ補正の処理対象となることが多いです。やはり形として作品が残るためにも処理を行うことが望ましいです。
レコーディングにおけるパフォーマンス
ボーカリストのパフォーマンスを引き出すためにも、ピッチ補正を行うことを前提としてレコーディングに挑むのは良い結果をもたらすことが多いです。それは、あまりにピッチやリズムのズレを気にしすぎるとそればかりに気を取られ、本来重視するべき歌い方、歌のニュアンスが疎かになるからです。最終的にピッチ補正を行うにしろ行わないにしろ、「修正ができる」という保険があると精神的にゆとりができて、より良いパフォーマンスを生むことになります。ソフトウェアでピッチやリズムを修正することはできますが、歌い方やニュアンスを変えることはできません。そうなりますと、ピッチやリズムがズレないように気をつけることも大事ですが、やはりそれよりも良い歌い方やニュアンスが出せるように集中した方が得策なのは明白です。
理想は音程のズレを意識しなくても良いくらいに基礎的スキルがあることが望ましいでしょう。しかしそれはすぐに会得出来るものではありません。また、ここ日本においては本来ボーカリストでない方が歌うことも多々あります。レコーディングという今目の前にある課題に対応するために、強力なツールがある訳ですからそれらを活用するべきだと思います。そして、人それぞれズレ方には特徴があることが多いですから、補正の結果見えた音楽的課題に対し普段の練習で少しずつ克服出来るよう努めるのがベストではないでしょうか。
補正は緻密に、そして音楽的に
ピッチ補正はミックスダウンに付随する作業になります。基本的にミックス前に作業を行なっております。また、ピッチ補正のみをご依頼頂くことも出来ます。
コンピュータ上のソフトウェアを使って一音一音丁寧に調整し、歌い出しから終わりまで全面的に作業します。また、音程を正確に合わせつつも、人間味が無くならないように意識しながら適時判断して処理を行います。当スタジオの基本スタンスとしては、しゃくりやビブラートなど歌の揺れ、表現を尊重し配慮してます。問題なく自然に聴こえるように補正を行いますが、著しく音程が大きく外れている場合など、音質が変化し自然に聴こえない場合もございます。その場合は該当箇所に処理を適用するのかどうかのご判断を仰ぐ場合もございます。
歌という性質上、ある一つの音程でもその中で小さな揺れがあったりしますので、ジャストに修正したのかもしれないけど微妙に高くしたい、など聴いて心地よく感じる音程に個人差があります。そのような場合には、リテイクにて微調整を行います。
制作料金
各1トラックあたりの料金になります。
ボーカルユニットなどメインパートが複数ある場合で休み部分を多く含む場合は、その割合を見て割引します。
こんなお悩みにお応えします。
歌録りをしたけど時間制限もあって思うように歌えなかった…
レコーディングにおける時間制限や、未熟な歌唱技術により思ったように歌えず、ピッチのズレが目立つ結果になることもよくあります。
理想はレコーディングの時点で最高のパフォーマンスが出せることが望ましいですが、なかなか思うようにいかなかったりもします。
幸い現代ではオーディオの音程を編集することが出来るようになり、レコーディング後に後から修正することも容易になりましたので、このツールを使わない手はありません。
時間や手間の掛かる作業なので外注したい…
一音一音を微調整しながら丁寧に補正を行う場合、それなりの時間と手間が掛かるものです。
また、作業は地味で単調のであるため、音楽的な味がなくならないよう常に意識したり、重たい作業でもあります。
そんな作業の煩わしさもあって、ピッチ補正の工程だけ当スタジオへご依頼頂くケースも多いです。
ソフトウェアを所有してないので自分できない…
ソフトウェアを持っていなかったり、持っていても使い方の詳細が分からなかったりといったケースがあります。
資金と時間を使って環境を整備、スキルを身に付けることも一つの選択肢ですが、それが難しい場合は外注することも一つの選択肢になります。
その場合は是非当スタジオへお任せください。
熟練したスタッフが、整備された環境で作業を行い、お客様にご満足頂けるような成果を成し遂げます。
ピッチ補正前と後の試聴
修正前と後のそれぞれと、エフェクティブな加工例を試聴することが出来ます。
安定感が増した音程
修正前はところどころ音程が高かったり低かったり不安定で、聴いていて気になったりしますが、修正後は音程が安定して、違和感なく自然に聴き流せるようなサウンドになってます。音楽的ではない不安定な音程が多いと、せっかく良いメロディー、編曲でも歌の不安定さが先に気になってしまいます。これはとりわけ、音源の第一印象が重要になるオーディションやコンペティションなどの選考では、致命的な弱みになってしまいます。聴く人に楽曲を自然と聴いて貰うためにも、意図があって外している訳ではない音程は、やはり補正することが望ましいです。
エフェクティブなサウンド
当サービスは自然な音程修正を基本としてますが、ご希望によりエフェクティブなサウンドのケロケロボイスを制作することもできます。元の音源に対し、効きを極端にして意図的に音質を変化させたのがSAMPLE 3です。
ピッチ補正ソフトウェアが台頭して以降、しばしばよく耳にするサウンドです。全面的にケロケロボイスを適用することも良いですが、一部に適用することでアクセントにすることも出来ます。